講演会とは?勉強会、セミナーとの違い

講演会インフォには、日々いろいろな企業の担当者さまから相談があります。
「講演会を考えているんだけど、どうしたらよいですか?」
「講演やセミナーを行おうと思うんだけど、誰かよい講師はいませんか?」
「研修の講師も手配できますか?」 などなど。
この記事を読んでいる方にも、講演会の企画担当を任せられたけど、何から手をつけてよいか困っている方もいるかもしれません。
よくよく担当者さまのお話を聞いてみると、セミナーをしようと思っていた方のやりたいことは「講演会」だったり、「研修」をやりたい思っている人は実は「講演会」を希望していたり。
実は似ているようで講演・セミナー・研修にはそれぞれ特徴があり、それぞれ何が違うのか理解することは計画を立てる上でとても大切です。
そこでこの記事では、講演会・セミナー・研修の違いと目的を詳しく解説していきます。イベントの計画を立てる前に、自分たちがしたいものは何か確認してくださいね。
この記事の目次
講演会:幅広い層の参加者に、興味関心ある話を聞いてもらう
具体的なテーマ例
- 「宇宙からの贈り物」(宇宙飛行士:毛利衛氏)
- 「豊かさとは何か」(女優:紺野美沙子氏)
- 「どうなるこれからの日本経済」(経済評論家:須田慎一郎氏)
- 「継続するこころ」(プロ野球解説者:山本昌氏)
講演会とは、「大勢の人の前である題目について伝えること、話すこと」です。
主催者は、掲げた題目(演題・テーマ)について詳しく話ができる有名人や有識者、先生を講演者として招きます。講演者は、自身が経験してきたことを話します。
例えば、宇宙飛行士であれば、宇宙に行った時の話、起きた出来事や経験談、そこからみなさんで考えてもらいたいメッセージや提言などです。
講演を聞いた参加者が、その内容について考えてみたり、自分に置き換えてみたり、「元気をもらえた」とか「モチベーションが上がった」という感想がもらえれば、「講演会」は成功です。
講演会では、講演者が一方的に話をする形になるため、ほとんどの場合、意見交換や質疑応答などはありません。
大勢の人が参加できる施設(集会所やホールなど)で行われ、その題目について、理解を深めたい人、知識を得たい人たちが参加します。
年齢層や性別なども幅広く、また多数の人が参加するので、話す内容は幅広い層に対応する形になります。
大勢の方々に、柔軟なテーマで興味関心がある内容を伝える場合は、「講演会」が最適です。
セミナー:決まったテーマについて講師が参加者に教える
具体的なテーマ例
- 今日から使えるエコ・ライフセミナー
- あたなの資産を考えるマネー・投資セミナー
- 働きざかりのメンタルヘルスセミナー
- ビジネスマンのためのタイムマネジメントセミナー
「セミナー」とは、必要な知識をもっている講師が受講者に教えることです。
セミナーの語源は、ドイツ語の「ゼミナール」で、「少人数の生徒が教授や教師といった指導者のもとで特定テーマの討論や研究を行う」という意味です。
講演会と違うのは、主に次の3点です。
- 必ずテーマがあること
- ターゲットとなる受講者もある程度特定されること
- 受講者自身もそのテーマについて何からの課題があること
講師が参加者に教えるスタイルのため、ある程度一方的に話をしていきます。
ただし質疑応答の時間が設けられるので、参加者は質問や意見交換することができます。
人数も30~50人などの中規模で行われることが多く、単発や数回で終了するものがほとんどです。
また、セミナーは広く参加者を募りますが、受講者自分がそのテーマに興味・関心があって参加するため、積極的な参加者が多い傾向です。
セミナーで伝える内容には、必ず「ノウハウ(知識や技能を高める方法)」が必要です。
参加者はこのノウハウを聞くためにセミナーに参加するからです。
したがって、参加者から「参加した甲斐があった」「時間やお金をかけてでも聞けてよかった」と思ってもらえるノウハウが提供できたか、が成功のポイントになります。
研修:特定の人たちに知識・スキルを習得させる
具体的なテーマ例
- 新入社員のためのビジネスマナー研修
- 新商品販売促進のための営業研修
- 管理職のためのマネジメント研修
セミナーと似ているもので「研修」があります。
「研修」とは、学問・技能などを磨き取得すること。特に職務上必要とされる知識や技能を高めるために、ある期間特別に勉強や実習を行うことです。英語にすると「study」「research」などに訳され、「勉強」「調査」という意味になります。
研修は、企業の業務の一環として開催されることが多いです。
会社内で特定の人に対して、あらかじめ決められた課題の解決ために行われます。
セミナーが自発的に参加する傾向が強い一方、研修は職場での義務だったり、上司の命令など、自分以外の意思で参加することが多いです。
内容的には、講師の話を聞く座学のほか、ワークや実技など様々な手法を取り入れて行われます。
知識や技術を身に付けることが目的のため、短くても数時間から半日、数日に渡ることもあります。場合によっては、年に複数回の連続で行われることも。
研修の参加者が、職務上必要な知識・スキルを習得できたか、が成功のポイントとなります。
違いを知って、講演会の計画に活かそう
講演会を企画する際は、まず以下の3点を書き出してみましょう。
- 参加者はどういった人たちなのか
- どういった目的で開催するのか
- イベントを開催することで、どういった効果を期待しているのか
それぞれの違いを理解しないまま、内容や講師選定を進めてしまうと、会場の選定や告知の方法、講師料金などのかかる経費も変わってきます。
また講師も当日話す内容やその準備が変わってきてしまいます。
最終的には、参加者の満足度に大きな違いが生まれてしまうことも。
先ほどの3つのポイントを踏まえて、実施すべきなのは「講演会」なのか「セミナー」なのか「研修」なのかを一度よく考えてみるとよいですね。
まとめ
この記事では、「講演会」「セミナー」「研修」のそれぞれの違いを見てきました。
- 講演会:幅広い層の参加者に、興味関心ある話を聞いてもらう
- セミナー:決まったテーマについて講師が参加者に教える
- 研修:特定の人たちに知識・スキルを習得させる
そしてどれを開催するのか考える際は、この3つのポイントが重要でした。
- 参加者はどういった人たちなのか
- どういった目的で開催するのか
- イベントを開催することで、どういった効果を期待しているのか
あなたもこの3つのポイントを意識して、自分たちは何を開催したいのかあらかじめ確認しておきましょう。

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